高齢化社会により、長期の入院や病院での看取りなどが困難になりつつある昨今。住み慣れたご自宅での療養を望まれる方や通院が困難な方のために、患者様のご自宅や入居施設へ医師が伺って行う診療やケアなどを在宅医療と言います。在宅医療には、訪問診療と往診の2種類があります。
在宅療養支援診療所とは、地方厚生(支)局長に届出て認可される病院・医院の施設基準のひとつで、地域の方の在宅医療を支える窓口として、他の病院や診療所、訪問看護ステーション等と連携を図り、往診、訪問診療等を行う施設を指します。
そこから更にいくつかの基準を満たして在宅療養の支援を強化したのが「機能強化型在宅療養支援診療所」です。
杉浦医院では、近隣の医療機関と連携することでその基準をクリアし、安心の往診や訪問診療を行っております。
四日市地区での救急輪番制に対応している4病院と四日市医師会とで協議を行い、緊急時の入院の依頼に対して4病院より承諾を得ています。
また、在宅支援連携体制を構築する山中胃腸科病院でも、入院受入体制を確保しています。
一般的には2週間に1回程度診察に伺っております。病状などにもよりますので、患者様やご家族、入院中の場合は主治医との相談の上、予定を立てます。
機能強化型在宅療養支援診療所(以下、在支診)では、在宅時医学総合管理料(24時間連絡体制の管理料)として、1ヶ月5,000円かかります。
往診、訪問診療、ともに保険の対象となりますので、例として1割負担の場合の金額を示します。保険が3割負担の方は3倍してください。
往診時間 | 一般の診療所 | 在支診 |
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診療時間内 | 720円 | 720円 |
緊急 | 1,045円 | 1,470円 |
夜間(22時まで) | 1,370円 | 2,420円 |
深夜(22時〜6時) | 2,020円 | 3,420円 |
在宅で看取りを行った場合も、一般の診療所と在支診とで差があります。
一般診では、終末期のケアと看取りに対して6,000円が加算されますが、在支診では9,000円加算されます。
杉浦医院では基本的に1ヶ月まとめで、月一回支払っていただいております。
24時間体制で連絡がとれて、必要であれば往診や入院の手配も行いますので、皆様にとって安心である反面、ここに示しました様に、医療費が高くなります。