日々生活する上で必要なエネルギーを得るために、食べたものを消化、吸収、排泄することはとても重要なことです。そしてそれを可能にするのが食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門、肝臓、胆のう、膵臓などの消化器です。
その消化器に疾患の疑いがある場合、内視鏡と呼ばれる胃カメラのようなもので検査を行い、症状に適した処置を施します。
杉浦医院では患者様の負担や苦痛が少ない経鼻内視鏡を用いた検査を行っております。
消化器内科の検査に用いる内視鏡は、潰瘍や炎症、がんなどの腫瘍の早期発見や予防に大きく役立ちます。
口から入れる「経口内視鏡」が一般的でしたが、口から入れることで管が舌の付け根に触れてしまい、吐き気や息苦しさを感じる方が少なくありません。
そこで、患者様の負担を少しでも軽減するために、杉浦医院では「経鼻内視鏡」と呼ばれる、管が細く柔らかい、鼻から入れるタイプの内視鏡を導入いたしました。
一般的な経口内視鏡の管の外径が約10mmに対し、経鼻内視鏡は約5mmと細く、かつ柔らかいため、息苦しさなどの不快感をほとんど感じません。
また、経口内視鏡は管が舌の付け根に触れてしまい、その刺激によって吐き気をもよおすこと(咽頭反射)が多くありました。しかし、経鼻内視鏡は鼻から入れるため、舌の付け根を刺激することがなく、吐き気や苦痛を感じにくくなっています。
経口内視鏡では、咽頭反射による不快感や苦痛を軽減するために鎮痛剤や麻酔を使用する場合もありますが、経鼻内視鏡ではその必要がないため少量の局所麻酔で検査を行うことができます。体への負担も少なく、検査終了後、比較的短時間で飲食や車の運転が可能です。
経鼻内視鏡では検査中に医師と会話することも可能です。質問をしたり、気分を伝えたりできるので、安心して検査を受けていただけます。